英語解説
2021年5月18日
【英単語解説 certificate】意味や類語との違い、関連表現まで徹底解説!

みなさん、こんにちは!
ステューデイアス英語学院の代表Hankです。
Hankと名乗っていますがこれはニックネームで、普通の家庭で育った日本人です。
働きながら英検1級とTOEIC955を取得しました。
私のプロフィールはこちらからどうぞ。
https://stg.studious-english.com/teacher
今日は英単語certificateを取り上げます。
”Certificate” という言葉は、日本ではあまり耳慣れない言葉ですね。
しかし、一歩日本を離れると、
- Birth Certificate
- Marriage Certificate
- Police Clearance Certificate
- Medical Certificate”
など様々な “certificates” が必要となってきます。
それ以外でも、留学先を探していると、”Diploma” や “Bachelor” “Master” などのコースと並んで、”Certificate of ○○” などというコース案内を目にすることもあります。
又、いざ海外で専門職や技術職の仕事を探そうと思うと、”membership certificate from an accredited body” などを提示することが必要になったりします。
というわけで、海外生活を視野に入れている方にとっては必須な単語とも言えますね。
忙しい方は、以下のポイントだけをご確認下さい!
ポイント
1. 意味:証明証
2. licenseは許可証、certificateは事実の証明書
3. certificationは「認定団体」などによる資格認定証明書
4. 関連用語は9こ紹介するので本文を見てください!
それでは、”certificate” をできるだけ詳しく解説していきます。
最後までどうぞお付き合いください。
目次
基本的な意味と使い方

それでは、まずは辞書の意味や発音、を確認していきましょう。
辞書の意味
私の持っている辞書で、certificateの意味を確認しました。
certificateは名詞と動詞の意味がありますが、名詞として使われた時の意味を記しておきます。
オーレックス 英和辞典
オーレックス 英和辞典 第2版(P297)
1. 証明書
2. 修了証書
3. 免許状
ウィズダム英和辞典
ウィズダム英和辞典 第4版(P327)
1. 証明書
2. 免許状
3. (教育課程の)修了証明書
ジーニアス英和辞典
ジーニアス英和辞典 第4版 (P322)
1. 証明書
2. 免許状
3. (課程の)修了証
英英辞典の意味
英英辞典の意味も念の為確認しておきましょう。
Oxford英語辞典をチェックしてみます。
名詞として
“an official document attesting a fact.:事実を証明する公式の書類”
であると定義しています。
その中に含まれるのは、
- a document recording a person’s birth, marriage, or death
誕生・結婚・死亡に関する書類 - a document confirming that someone has reached a certain level of achievement in a course of study or training.
学問やトレーニングにおいて、ある一定のレベルに到達したことを証明する書類 - a document attesting ownership of an item or the fulfilment of legal requirements.
何かの所有権を証明する若しくは一定の要件を満たしていることを証明する書類
となっています。
動詞としては
provide with or attest in an official document:公式書類を提供する、若しくは公式書類であると認証する
という使われ方もあると述べられています。
ただし動詞としての意味の欄には “BRITISH” の但し書きがあります。イギリス英語で使われる用法、と言うことですね。
英連邦の国で長い間暮らしている友人も、”certificate” を動詞で使った文章には出会った記憶がないそうです。”Certify the document” の方が馴染みがあると言っていました。
発音
名詞と動詞で発音が違うので注意しましょう。
名詞:sɚ(ː)tífɪkət
動詞:sɚ(ː)tífɪkèɪt
名詞だと「サティフィカット」。動詞だと「サティフィケィト」ですね。
と言ってもカタカナでは英語の発音を正しく表記できないので、注意してください。
以下のYoutubeは名詞として「we can see its digital certificate」と言っている場面です。
“Certificate” も “Licence” も同じ意味?

007は殺しのライセンスを持っているらしく、1989年には “Licence to kill” というタイトルも公開されました。
この“Licence to kill”は“Certificate to kill” でも同じ意味になるのでしょうか?
007ほど大げさではなくても、日常生活で “Driver’s Licence” や “Driving Permit” という言葉は聞きますが、“Driver’s Certificate” “Driving Certificate” と言う言葉は聞きません。
一体、この二つの言葉にある明確な違いとは何なのでしょうか?
その手がかりを知るため、“Licence” を英語辞典で調べてみます。
a permit from an authority to own or use something, do a particular thing, or carry on a trade (especially in alcoholic drink)
公式機関より何かを所有したり使用する、又は運営することに関する許可証。
特にアルコール飲料に関して
と明記されています。わざわざアルコール飲料と辞書に書いてあるところが、イギリスの英語辞典らしいと言えます。
“Licence” が『許可証』であるのに対して、”certificate” は『何かの資格を持っていることの証明書』ということですね。
NYU(ニューヨーク大学)のWANGというウェブサイトで”What is the difference between certificate and license?” と言う興味深い記事を見つけたので、その冒頭の部分を紹介します。
The difference between certificate and license can lead to the difference between professionalism and bureaucracy. Certificates lead to professionalism while licenses lead to bureaucracy.
https://wp.nyu.edu/siping/2016/09/18/whats-the-difference-between-certificate-and-license/
日本語訳
”Certificate” と ”license” の違いの議論はプロフェッショナリズムと官僚制の違いを論ずるものへと発展します。 ”Certificate” はプロフェッショナリズムへとそして ”license” は官僚制へと繋がっていくのです。
”License” は、認可という制度に関わるもの、と言う捉え方ですね。
**注意**
“Licence” はイギリス英語で『ライセンス(許可証)』の名詞形。動詞になると “license” になります。
一方アメリカ英語では、名詞も動詞も “license” です。
”Certificate” と “certification” ”certify” の違い

“Certification” とは
the formal attestation or confirmation of certain characteristics of an object, person, or organisation.
物事や人物、組織などが一定の要件を満たしていることを公式に証明したもの
を意味する名詞で、”Project Management Certifications (PMP)” や “ISO Certification” などは良く知られています。
”Certificate” が、『あることが事実であると公式に証明したもの』であるのに対し、 “certification” は、『ある事(人や組織)が、一定の要件を満たしていることを公式に証明したもの』だと言うことです。
海外の教育機関では、”Certificate programme” も “Certification programme” も見かけます。
”Certificate programme”はその教育機関が一定の基準に基づいて提供する課程であり、修了者が取得するのは卒業証書です。
対して、“Certification programme”はその過程を修了したものはその教育機関からの卒業証書に加え、例えばPMPやCPA(公認会計士)の資格を有しているという証書を資格の認定団体から授与されます。
と言うような違いがあります。
一方 “certify” は、動詞で
officially recognise as possessing certain qualifications or meeting certain standards.
何らかの資格を有している若しくは一定の要件を満たしていること、を正式に認識する
という意味になります。
以下のような使われ方をします。
- Certified copy of the original
公証人役場などで、複写版が原本を忠実に複写したものであると認証を受けたもの - The food is certified kosher.
この食品は正式にコーシャルの認定を受けています。
類似の意味を持つ言葉に “qualify” があります。
こちらは学歴や資格を有しているという場合にも使われます。
それ以外にも、例えば「忍耐強い」「細かい仕事が好きだ」「異文化に興味がある」などの資質を有していることを表現する場合にも使われます。
似たような意味を持つ単語に ”guarantee” がありますが、こちらは『ある一定の機能や資質を持つことを保証する』という意味で以下のような形で使われます。
I guarantee that he is a certified accountant and qualified for the job.
彼は有資格の会計士で、あの仕事をこなせる資質があるってことは保証するよ。
ちょっと一息 ー 時間がないけど、海外でしっかり勉強して卒業証書もゲットしたい!

海外の大学や大学院で学ぶには、時間もお金もかかります。3か月から半年で仕事に役立つ専門的な勉強をしたい、と言うことであれば、”Certificate” や “Diploma” のコースを調べてみるのも良いでしょう。
ニュージーランドに留学した友人によると、ニュージーランド政府自体が、『大学に進学するより義務教育を終えたら手に職をつけよう‼』と言うことを奨励していたこともあり、半年ほどで様々な分野の初級レベルの資格がとれる ”Certificate” や “Diploma” のコースは大人気だったそうです。
これらのコースは、義務教育を終えたばかりの学生からキャリアチェンジを目指す社会人まで、学ぶ意欲のある人はすべて対象としてるとのこと。
昼間だけでなく夜間から週末のみのコースなど様々な時間帯に、会計学からコンピューター、機械に木工と分野もよりどりみどり。学生の年齢層も経歴も幅広いので、留学生にとっても学びやすい環境を提供していると思います。
”Certificate” は大体3ヶ月程度 “Diploma” のコースは半年から1年で修了できます。
日本の職業訓練校のようなイメージでしょうか?即実践で役に立つ事を学べます。
友人も、工科大学でビジネスの学位をとったものの中々仕事が見つからず、”Certificate in Tourism” と言う3か月のコースを履修し直し、地元の旅行会社に就職できたそうです。
海外生活でよく使われる “certificate” を含む英語

冒頭でも海外で働こうと思うと、ビザ申請には色々な “certificate” の提出が必要になると述べました。
それ以外にも様々な “certificate” を目にする機会が多くあります。
その例をいくつか紹介しましょう。
- Birth Certificate
出生証明(日本では戸籍謄本に記載されています) - Marriage Certificate
婚姻証明(日本では戸籍謄本に記載されています) - Police Clearance Certificate
警察証明、無犯罪証明書と言われることもあります - Medical Certificate
健康診断の結果。
海外では疾病休暇を連続して取得する場合には、医師の発行するMedical Certificate(この場合は診断書)が必要となることが多くあります。 - Academic Certificate
卒業証書 - Certificate of origin
原産地証明書 輸出入に関わると良く目にする言葉です。 - Gift Certificate
商品券 - Certificate of Appreciation
感謝状 - Merit Certificate
賞状
(”Certificate of Merit” と言うこともあります。)
まとめ

今日はcertificateという単語を取り上げました。
海外生活を目指す人は、このcertificateという単語は知っておくべき単語ですね。
関連用語もご紹介しましたので、英語学習の助けになれば、嬉しいです。
最後までお読みくださり、本当にありがとうございました!
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