英語解説
2021年4月27日
【英単語解説interpret】意味、慣用表現、translateとの違いなどを徹底解説!

Interpretという言葉、「通訳」という意味でご存知の方も多いかもしれませんが、違う意味でも日常会話などで使われる言葉なんです。
今回はこの”interpret”という言葉を詳しく見ていきましょう。
・interpretの語源
・Interpretとtranslateの違い
・interpretの同義語とその注意点
・interpretを含む表現
目次
Interpretの基本的な意味

発音は、[ɪnˈtɜːprɪ] といった感じで最後のtは舌を上の前歯裏に押さえつけて、止める、もしくわ軽く離してtが軽く聞こえる様にします。
ɜː(əː)の音が綺麗に出せると、グッと英語の音に近づきますね。
https://www.ldoceonline.com/jp/dictionary/interpret
基本的な意味は「解釈する」「通訳する」です。
名詞形は Interpretation, 「解釈」「説明」です。また、interpreter は「通訳者」を意味します。
interpretの語源

Interpretの語源はラテン語で「説明する」「理解する」などといった意味で使われていた言葉です。
また「説明する」から派生し、名詞では仲介人という意味でも使われていたそうです。
単語を分解して見てみると、
- Inter:〜の間 (接頭辞)
- Pre:pretiumの省略形で「価値」
pretiumの語源は”per”という言葉で、「売る」「商売する」「取引する」という意味で使われていました。
つまり人と人の間に入って何かを説明したり、取引したりすることがinterpretの語源で、そこから意味が転じて「通訳する」「解釈する」といった意味で使われるようになったと言えます。
Interpretとtranslateの違い

「通訳する」というともう一つ思い浮かぶ英単語が”Translate”だと思います。
”Google translate”なんていう機能もありますよね。
それではこの二つの単語、一体何が違うのでしょう?
使い方や注意点などを見ていきましょう。
Translateとは確かに「通訳する」というふうにも訳せるのですが、厳密には「翻訳する」という意味で使われます。
ほとんどの場合、文章/書き言葉を訳す行為を指します。
Translateの接頭辞である”Trans”とは「〜の向こう側」「変換」という意味があるので、ある言語の言葉をそのまま違う言語に「変換する」というニュアンスがあります。
多少の言い回しなどは違うにしろ、「翻訳する」ということはオリジナルに忠実に沿って訳すということです。書き手の考えや解釈ではなく、あくまで「変換する」だけの行為です。
一方”interpret”とは、「通訳する」という意味でも多く使われますが、本来の性質だと「解釈する」という意味が強いです。
つまり何かを自分なりに理解して解釈をすることであり、場合によってはその人の意見が反映されることもあります。
「通訳する」という意味で使用される場合は、会話/話し言葉を訳す時に使われることがほとんどです。
例文を使って理解を深めましょう。
- The Holy Bible is the most translated book in the world.
聖書は世界で最も多く翻訳されている本です。 - The meaning of some stories written in the Bible are not very clear, hence it is interpreted in various ways.
聖書に記されているいくつかのお話は本来の意味が解読されていないため、様々に解釈されている。
- Can you help me to translate this article for me?
この記事を訳してくれませんか。 - How do you interpret this sentence?
この文をあなたはどのように解釈しますか。
ポイント
Translate
言葉の意味を理解し、そのままの内容を他の言語に変換すること
Interpret:
言葉の意味を理解した上で、解釈すること/説明すること。
Interpretの同義語

その他にも同義語としてunderstand やconstrueなどが挙げられる場合もありますが、interpret とは以下の点が違います。
合わせて覚えておきましょう。
Construe
意味は「解釈する」です。
Interpret と使い方などもかなり似ていますが、日常会話で使われることは滅多にありません。法廷や契約書などで使われる言葉です。
Interpretは物事の意味を単に説明し、解釈するのに対して、construeは特定の見方で理解することを指しています。
つまりconstrueは物事の意味を掘り下げて、特定の視点から解明することであるので、そういった意味ではinterpretとニュアンスが異なります。
Understand
意味は「理解する」です。
物事を理解して捉えるということですね。
understand は通常、推測したり考察したりしなくても簡単に理解できることを指します。また答えが明確である物事を理解することを指します。
それに対して上記にも説明したようにinterpretは答えが明確でなく、推測して理解するといったニュアンスがあるので使い分けがされています。
Interpretを含む慣用句

Interpretを使った慣用句や言い回しなども見ていきましょう。
Open to interpretation
意味:
様々な解釈ができる、どう解釈するかは自由である。
要するに、明確な意味などが定義されてないため、多様な解釈が可能である。
人によって違う風に理解されるかもしれない事柄。
例文
- The ending of that movie is open to interpretation.
あの映画の結末は様々に解釈できる。
No room for interpretation
意味:
解釈の余地がない。答えや考えが明確で多様に解釈されない。
例文
- His thesis was immaculately written that left no room for interpretation.
彼の論文は抜かりなく書かれていたので解釈の余地がない。 - Her message was very clear that there was no room for interpretation.
彼女が発したメッセージはとても明確だったので、それ以外に解釈の余地がない。
Interpret A as B
意味:
AをBとして解釈する。
例文
- I interpreted the handshake as a gesture of friendliness.
握手を求めてきたことを友好の印と解釈しました。 - The archeologists interpreted the drawing on the coffin as a symbol of the king.
考古学者たちは棺桶に描かれた絵を王の象徴と解釈した。
さいごに

Interpret、ディスカッションや日常会話でも使われる言葉ですので基本的な意味だけでも捉えておくと良いと思います。
是非映画や本の感想などを話す際などに使ってみてはいかがでしょうか。
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